今回はトヨタの都会派SUV『ハリアー』について、おすすめグレードを調査してみた。
【ざっくり言うと...】
- ①予算抑えたいなら...「ガソリン(NAエンジン車)」。1番人気でリセールバリューも悪くない。
- ②走り重視なら...「ターボ車」。グレードは好みでなんでも良いが、一応SUVなので4WDは外したくない。
- ③意識高い系で予算があるなら...「ハイブリッド車」かつ上級グレードで「メタル&レザー」。
- ④ゆとり的モテ車評価なら ...「Style BLUEISH」でエンジンは問わない。
グレード展開
まずはグレード展開を整理しておこう。現行モデルのハリアーは、下記のグレードがラインナップされている。エンジン性能で大きく①ガソリン車(NAエンジン車)、②ターボ車、③ハイブリッド車の3種に分かれる。
3種にそれぞれグレード・パッケージ展開がなされている。尚、すべて2列シート(5人乗り)だ。
2.0L 直4(ガソリン車)
こちらは自然吸気(NAエンジン)のモデルだ。現行のハリアーの場合「ガソリン車」というとこのモデルを指すことになる。
グレード | パッケージ | 動力 | 新車価格 |
---|---|---|---|
エレガンス | - | FF/4WD | 294万〜 |
GRスポーツ | FF/4WD | 339万〜 | |
プレミアム | - | FF/4WD | 324万〜 |
メタル&レザー | FF/4WD | 359万〜 | |
プログレス | - | FF/4WD | 378万〜 |
メタル&レザー | FF/4WD | 412万〜 | |
特別仕様車 Style BLUEISH | プログレス/プログレス・メタル&レザー | FF/4WD | 381万〜 |
尚、4WDは20万円増しと言ったイメージとなる。
2.0L 直4ターボ(ターボ車)
こちらはターボエンジンのモデルだ。自然吸気エンジンよりもパワーを求めるならこちらだ。
グレード | パッケージ | 動力 | 新車価格 |
---|---|---|---|
エレガンス | - | FF/4WD | 338万〜 |
GRスポーツ | 4WD | 399万〜 | |
プレミアム | - | FF/4WD | 351万〜 |
メタル&レザー | FF/4WD | 385万〜 | |
プログレス | - | FF/4WD | 405万〜 |
メタル&レザー | FF/4WD | 438万〜 | |
特別仕様車 Style BLUEISH | プログレス/プログレス・メタル&レザー | FF/4WD | 408万〜 |
ターボ車は、エレガンス・GRスポーツが4DWのみとなっている。加えてターボ車の燃料はハイオクということも抑えておこう。(他はレギュラーガソリン)
2.5L 直4+モーター(ハイブリッド車)
こちらはハイブリッド車のモデルだ。燃費性能やモーターのトルク感を求めるならこちらだろう。
グレード | パッケージ | 動力 | 新車価格 |
---|---|---|---|
エレガンス | - | 4WD | 377万〜 |
プレミアム | - | 4WD | 407万〜 |
メタル&レザー | 4WD | 442万〜 | |
プログレス | - | 4WD | 460万〜 |
メタル&レザー | 4WD | 495万〜 | |
特別仕様車 Style BLUEISH | プログレス/プログレス・メタル&レザー | 4WD | 463万〜 |
ハイブリッド車ではGRスポーツの選択肢がなく、全車4WDのみだ。
各グレード詳細の違い
エレガンス・プレミアム・プログレス
まず、①エレガンス、②プレミアム、③プログレスの違いであるが、ざっくり内外装の装飾品の違いと考えておこう。
「ターボ車」の場合は、ベースの①エレガンスでも「18インチタイヤ」と「革巻きステアリング」が付いていて、②プレミアムになると「ドアスカッフプレートにイルミネーション」が付いたり、③プログレスになると「ドアミラーの足元でエンブレムを投影」したり、「オーディオシステムがグレードアップ」したりする。
「ガソリン車」と「ハイブリッド車」の場合は、ベースの①では「17インチタイヤ」だが、②プレミアムになると「18インチタイヤ」「木目+本皮ステアリング」など、③プログレスで「足元エンブレム投影」「オーディオシステムグレードアップ」などだ。
微妙に入り組んでいて分かりづらいが、トヨタ公式の「グレード別 主な装備の一覧表」が参考になるのでよく確認しておこう。
PDF:グレード別 主な装備の一覧表
https://toyota.jp/harrier/grade/?padid=ag341_from_harrier_navi_grade
尚、「ガソリン車(NA車)」および「ハイブリッド車」と、「ターボ車」では外観が微妙に異なるので確認しておこう。ポイントは「エンブレム周り」と「ライト内部」「フロントグリル」だ。
通常・メタル&レザーパッケージ
こちらは名前の通り、スイッチ周りの装飾素材や、本皮シートかどうかという違いだ。通常車はファブリック+合皮のシートとなる。
特別仕様車(Style BLUEISH)
特別仕様車は、2018年9月に追加されたものだ。専用のエクステリア色に加えて、内装にブルーの木目やステッチを施したりしている。「ブラック×ブルー」でとても都会的な雰囲気の車となっている。
こちらにも通常車とメタル&レザーがある。「BLUEISH」の読み方がよくわからないが、ブルーイッシュ?とかだろうか。
人気ランキング
車情報サイトの「オートックワン」では、どのグレードが人気なのかランキングを確認することができる。ハリアーの人気ランキング上位は下記の通りだった。
- 1位 2.0 エレガンス(FF)
- 2位 2.5 ハイブリッド エレガンス(4WD)
- 3位 2.5 ハイブリッド プレミアム メタル アンド レザーパッケージ(4WD)
- 4位 2.0 プログレス(FF)
- 5位 2.0 エレガンス GR スポーツ(FF)
ターボ車の人気がない。そしてガソリン・ハイブリッドとも最もベースグレードの「エレガンス」の人気があることが分かる。また、FF(2WD)の人気傾向も読み取れる。3位となっている『ハイブリッド プレミアム メタル&レザー』はど真ん中と言った感じだろうか。
上級グレードになると新車価格もそれなりにするので、エントリークラスを選ぶ人が多いのだろうか。
https://autoc-one.jp/catalog/toyota/harrier/grade/#gradeList
リセールバリュー
「価格.com」では買取価格・相場をざっくり確認することができる。ハリアーのグレード別買取価格上位を見ると下記の通りだ。
ハイブリッド車
現在とグレードの名称が微妙に異なるため判断が難しいが、ベースグレードの値落ちが比較的大きいことが読み取れる。ハイブリッドの場合、できれば上級グレードにしておいた方がリセールバリューは良さそうだ。
http://kakaku.com/item/70100110505/kaitori/#tab
ガソリン車
興味深いことに、ガソリン車の場合の方が値落ちが穏やかに思える。さらにベースグレードでもリセールバリューが良さそうだ。
http://kakaku.com/item/70100110049/kaitori/#tab
専門家のオススメ
モータージャーナリストの岡本幸一郎さんは、雑誌でハリアーのグレードについて下記のようにオススメしている。
- 自然吸気(NA)エンジンは物足りない。
- コスパやスポーティーな走りで選ぶならターボ車。
- 経済性やモーターのトルク感を味わうならハイブリッド車。
参考:2018-2019年 国産&輸入SUVのすべて (モーターファン別冊)
個人的な見解
走行性を考えるなら「ターボ車」だろう。ターボ車ならベースのエレガンスでもそこそこ充実していそうな気がする。そしてSUVなのでできれば4WDにしたい。
意識高い系でかつ予算があるなら「ハイブリッド車」で、グレードを「プログレス」の「メタル&レザーパッケージ」が良さそうだ。
しかし、ハリアーの場合は走行性能よりファッション性で車を選ぶ人も多いのでは無いだろうか?するとガソリン車(NAエンジン車)のエレガンス(最もエントリーなもの)は300万円少々で手が届くので手頃感はある。
パソコンの場合でも、最もスペックの低いMacBookでもスタバでドヤることはできる。街なかでドヤるだけならスペックはあまり関係ない。ハリアーにおいても、NAエンジン車で十分ではないか?おまけにリセールバリューも悪くない。
モテ具合でを考えるなら、特別仕様車の「Style BLUEISH」はとても良い選択肢だ。モテ車の匂いがプンプンする。自分なら(予算があれば)ターボ車の「Style BLUEISH」を選びたいが。
人気車なので中古車も豊富
人気車だけあってハリアーは多様なグレード展開がなされている。車の利用方法やユーザーニーズに対して選択肢を用意しているのはさすがトヨタだ。
尚、ハリアーは中古車の流通も多い。中古車では狙ったグレード・パッケージをピンポイントで見つけることが難しいかもしれないが、思わぬ掘り出し物に出会えるかもしれない。本稿を参考にしてぜひ中古車も検索して見てほしい。