今回はホンダ『ヴェゼル』について、おすすめグレードを調べてみた。
【ざっくり言うと...】
- 『ハイブリッド』がおすすめ。中古車市場も圧倒的にハイブリッド。トータルの性能も高い。
- 4WDより『FF(2WD)』が売れている印象。街乗りメインなら十分か。
- コスパ重視ならベースグレードでもOK。
- 質感を求めるなら『ハイブリッド Z』。スポーツ性重視なら『ハイブリッド RS』。
目次
グレード展開
詳しく見ていこう。まずはグレード展開を整理したい。現行のホンダヴェゼルは2018年2月にマイナーチェンジされたものだ。下記のグレードがラインナップされている。
1.5L 直4(ガソリン車)
グレード名 | 駆動方式 | 燃費(JC08) | 新車価格 |
---|---|---|---|
G | FF/4WD | 21.2 km/L 19.6 km/L | 207万/229万 |
X | FF/4WD | 21.2 km/L 19.6 km/L | 216万/238万 |
RS | FF | 20.2 km/L | 247万〜 |
1.5L 直4+モーター(ハイブリッド車)
グレード名 | 駆動方式 | 燃費(JC08) | 新車価格 |
---|---|---|---|
ハイブリッド | FF/4WD | 27.0 km/L 23.2 km/L | 246万/267万〜 |
ハイブリッド X | FF/4WD | 26.0 km/L 23.2 km/L | 253万/275万〜 |
ハイブリッド Z | FF/4WD | 23.4 km/L 21.6 km/L | 271万/292万〜 |
ハイブリッド RS | FF | 25.6 km/L | 281万〜 |
各グレードの違い
ガソリン車、ハイブリッド車ともベースグレードに対して、装備が拡充されていくイメージだ。
ガソリン車
- 『ベース(G)』は16インチスチールホイールでフォグランプなし。シートはブラックのファブリック製。
- 『X』は、内外装がややグレードアップ。16インチアルミホイール。ハロゲンフォグランプ付き。本皮巻ステアリングホイールなど。シートは変わらない。
- 『RS』は、タイヤが18インチにアップ。フォグランプがLEDなど専用エクステリア。シートがダークグレーのコンビシートとなり質感アップ。
ハイブリッド車
- 『ベース』は、16 インチスチールホイール。LEDヘッドライトなど。
- 『X』は、16インチアルミホイール。ハロゲンフォグランプ付き、本皮巻ステアリングホイールなど。
- 『Z』は、内外装がグレードアップ。コンビシートの「ジャズブラウン」が選べるなど。フォグランプがLED、17インチアルミホイールなど。
- 『RS』はタイヤが18インチ。専用エクステリア(フロントグリル)や、アルミ製のスポーツペダルなど。
PDF:ホンダ ヴェゼル主要装備表
https://www.honda.co.jp/VEZEL/webcatalog/type/hybrid/
Honda SENSING(ホンダセンシング)
ヴェゼルは2018年2月のマイナーチェンジでHonda SENSING(ホンダセンシング)が全車に搭載されるようになった。Honda SENSING(ホンダセンシング)とは、ホンダの先進安全機能のパッケージで、下記のような機能が内包されている。
(衝突軽減ブレーキ〈CMBS〉、誤発進抑制機能、歩行者事故低減ステアリング、路外逸脱抑制機能、ACC〈アダプティブ・クルーズ・コントロール〉、LKA〈S 車線維持支援システム〉、 先行車発進お知らせ機能、標識認識機能)など。
人気ランキング
車情報サイトの「オートックワン」では、どのグレードが人気なのかランキングを確認することができる。ホンダヴェゼルのランキング上位は下記の通りだった。
- 1位 『G』(FF)
- 2位 ハイブリッド『Z』(FF)
- 3位 ハイブリッド『RS』(FF)
- 4位 ハイブリッド(FF)
- 5位 『X』(4WD)
- 6位 『X』(FF)
- 7位 『RS』(FF)
駆動はFFの方が人気だ。街乗りユーザーが多いのか。グレードではベースの物から中間の『X』『Z』、最上級の『RS』まで、まんべんなく人気があるイメージだ。
動力では『ガソリン車』と『ハイブリッド車』が半々のイメージだ。ただし、雑誌などから得られる情報によるとハイブリッドの方が売れていると聞くが果たしてどうだろうか。
参考:ホンダ ヴェゼル 歴代モデル・グレード一覧(オートックワン)
リセールバリュー
「価格.com」では買取価格・下取り相場をざっくり確認することができる。ホンダヴェゼルのグレード別買取価格上位は下記の通り。
なぜかハイブリッド車しかデータがなかった。ここから読み取れるのは、最上級の『Z』は買取価格も高い(新車価格も高いが)。ベースグレードも2位となっている。年式問わず『Z』も高いということか。上級のものを選んでおいても損はなさそうだ。
ここではガソリン車のリセールバリューはいまいち読み取れないが、下記の中古車検索で見てみた結果、ガソリン車の方が値落ちが大きいような印象があった。
参考:ヴェゼルのグレード別買取価格ランキング(価格.com)
中古車の登録数
ホンダ公式の中古車検索『オートテラス』でヴェゼルの中古車の登録数を調べてみた。マイナーチェンジした2018年以降の最新のモデルで絞ってみると下記の通り。
登録中古車の数ではハイブリッド車が圧倒的に多い。売れ残っているというより、新車出荷時に多かった(人気があった)ことが予想される。ちなみに、ざっと価格帯を見てみたが、ガソリン車の方がだいぶ安く売られている印象だった。リセールバリューでも『ハイブリッド』の方が良いかもしれない。
グレードでは上位の『Z』『RS』が多い。反対に『ベースグレード』は少ない。もしかしたらベースグレードは価格が安いため人気ですぐに売れてしまうという可能性もある。そして駆動は『FF(2WD)』が多い。
参考:ヴェゼルの中古車(ホンダオートテラス)
専門家のオススメ
モータージャーナリストの専門家さんは、雑誌でヴェゼルのグレードについて下記をオススメしている。
- トータル性能の高さで『ハイブリッド』がおすすめ。
- 内装において他車には無い質感が得られる『ハイブリッド Z』または『ハイブリッド RS』が最高。
参考:2018-2019年 国産&輸入SUVのすべて (モーターファン別冊)
個人的な見解
ライバルのトヨタ『C-HR』でもハイブリッドが売れ筋なように、この手の車を選ぶユーザーなら『ハイブリッド』にしておいた方が後悔がないかもしれない。新車時の価格差があるが、減税分を差し引けば大きな負担にはならないはずだ。
走りの楽しさを考えた場合でも、ガソリン車モデルは1.5リッターNAエンジンなので物足りない。むしろハイブリッドの方が良いかもしれない。スポーツ性重視なら『RS』か。
愛車精神を持って長く乗りたいなら『ハイブリッド Z』にしたい。少し値段が張るがコンビシートが選べて車内の上質感が途端にアップするからだ。ジャズブラウンの内装はとてもカッコいい。
街乗り中心のユーザーならFF(2WD)でも十分に活躍してくれそうだ。日常の「足」として使うだけなら『ベースグレード』でも良いかもしれない。その場合は数が少ないが中古車も狙い目だ。