今回は2018年11月6日に発表されたトヨタ自動車の2018年度(2019年3月期)中間決算について振り返ってみたい。尚、このブログは投資系ブログではないので、自動車の販売動向などに絞ってまとめている。ちなみに今回プレゼン資料の表紙に使われたのは今年米国で発売が予定されている新型RAV4である。
サマリー
会社の数字としては、中間期までで「売り上げ」「営業利益」「純利益」ともに前年を上回っている。好調が伺える。
連結販売台数(所在地別)
販売台数を地域別に見ると「日本」と「その他」の地域が減少した。日本以外のアジア地域が好調で全体の販売台数も前期比で増加した。
所在地別営業利益
販売台数を落とした日本であるが営業利益は向上している。原価や経費の低減・営業面の営業面の努力などがあったようだ。アジア地域が最も収益に貢献している。
業績推移(通期見通し)
通期見通しでは、販売台数を8900万台、売り上げは過去最高を見込む。注目すべきは右下で「研究開発費」や「設備投資」も年々増えている。利益を出しながらも投資を増やしている点、さすが日本最強企業だ。
競争力強化について
競争力強化に向けた取り組みも示された。注目したいのが赤線で囲んだ部分。既に話題となっているが「自動運転車に関してUber社との協業」、「ソフトバンクと新会社」の設立などだ。
その他競争力強化で示された、地域別の具体的な事例だ。
日本の事例
こちらも既に報道されている通りであるが、日本国内の4つの販売店を1つに集約し、全車種を販売できるようにする。さらに新たなモビリティーサービスとしてカーシアなどを進めていくようだ。ここにレクサスの乗り放題プランなども入ってくるのだろう。
未来のモビリティについて
他の自動車各車が「電動化」というキーワードを入れるに過ぎない中で、トヨタだけが「モビリティサービス」として歩み始めた感じがする。
https://www.toyota.co.jp/jpn/investors/financial_results/