今回は三菱自動車の2018年度「中間決算」について振り返ってみたい。
但し、当ブログは投資系ブログではないので、主に自動車の世界販売動向などに焦点を絞ってまとめている。
業績サマリー
まずは、2018年度上期の業績サマリーである。「小売台数」「売上高」「各種利益」とも前年同期比で上回っている。とても堅調なようだ。
地域別の動向
世界地域別に販売を見てみると、力を入れている地域で軒並み増加している。また、三菱はASEANやオセアニア地域を主力としていることがわかる。
ASEAN(アセアン)
主力のASEANでは上期(6ヶ月累計)で大幅に販売台数を伸ばしている。国で言えば「タイ」「フィリピン」「インドネシア」などだ。車種としては「エクスパンダー」というSUVミニバン が好調なようだ。
オセアニア(豪州・NZ)
オセアニア地域(オーストラリア、ニュージーランド)も主力地域だが、こちらは微増と言った感じだ。車種では「パジェロ・スポーツ」が紹介されている。日本国内では販売されていないがかっこいい。
北米
北米でも販売を伸ばした。「アウトランダーPHEV」が好調なようだ。
中国
中国も好調。こちらでも「アウトランダー」や、日本でも発売された「エクリプス クロス」が好調なようだ。
日本
日本でも販売を伸ばした。車種としては今年発売された「エクリプス クロス」が貢献したようだ。写真は「デリカD:5」だが、こちらも根強い人気がある。
欧州
ロシアを含む欧州でも販売を伸ばしている。こちらも「エクリプス クロス」「パジェロススポーツ」が販売に貢献したようだ。
中南米・中東アフリカ
中南米・中東アフリカでは前年並といったイメージだ。こちらではピックアップトラックの「トライトン」が紹介されている。
2018年度通期見通し
通期業績も強気のまま見通しを据え置いた。「販売台数」や「利益」とも前年を上回る計画だ。
まとめ
三菱は昔から「パジェロ」などのタフなSUVを作るイメージがあったが、近年は「アウトランダーPHEV」の開発や、コンパクトな「エクリプスクロス」を発売するなど、SUVに経営資源を集中してうまくいっている。
数年前には燃費不正問題で紆余曲折あり日産の傘下に入ったが、しっかり自力で這い上がってきた印象がある。
世界的なSUVブームも追い風となっているが、先進国だけでなくASEANなどの新興国でも健闘している。しばらくは好調が続きそうな雰囲気だ。