今回はホンダ(本田技研工業)の2018年度「第3四半期決算」から車の販売動向に絞って振り返ってみたい。
結論からいうと、国内ではN-BOXなどが牽引して好調。中国や北米では対前年比で減少しているようだ。
世界販売動向
日本
主力市場の状況である。第3四半期(9ヶ月)の累計で日本市場では前年比104.4%となっている。まずまず好調だ。N-BOXシリーズは2年連続で新車販売台数 第1位を記録している。
北米
北米市場では。北米市場では9ヶ月累計で前年比97.4%だった。CR-Vなどのライトトラックは過去最高の販売台数のようだが、やや落ち込んだ印象だ。新型車としてSUVの『Passport』が紹介されている。
中国
中国市場でも3ヶ月累計で前年比98.4%とやや落ち込んでいる。今後は景気減速の懸念も捨てきれない。
アジア(二輪車)
二輪車(バイク)事業においては、アジア4カ国の3ヶ月累計が前年比106.6%と好調だ。しかし9月以降に自賠責保険の制度改定や、保険料上昇および融資審査の厳格化が市場に影響して伸びが鈍化したようだ。
その他トピックス
その他、トピックスとして、
- 電動二輪車 PCX ELECTRICを日本で発売。
- バングラディッシュにおける二輪車新工場の稼働を開始。
- 「Honda Jet Elite」型式証明を日本で取得し初号機を引き渡し。
- 「Honda 歩行アシスト」が米国で医療機器の認証を取得
が紹介されている。「Honda Jet Elite」は、日本で受注開始以降、10機を超えるオーダーがあるようだ。
財務面
3ヶ月累計
財務面にも触れておくと、9ヶ月累計で営業利益は前年比3.2%減少。主な要因は為替、メキシコ水害、材料費の変動があったようだ。
通期見通し
最終的に2018年度通期業績見通しを前回発表よりも売上を5億、純利益を2億円引き上げている。為替についても111円として、1円・円安方向に見積もっているようだ。
https://www.honda.co.jp/investors/library/financialresult.html