今回はホンダの 軽自動車『N-BOX カスタム』の人気色を調べてみた。
主には中古車の登録数とGoogle検索回数をもとに調査を実施。これにより ①多く流通している色、②消費者の関心が高い色を判定することができた。
なお、同様の調査を通常の『N-BOX』でも行なっているのであわせて参照されたい。
結論から言うと、中古車数では「白系」の流通がもっとも多く、Google画像検索では「黒」の検索が最も多かった。その他、「ブルー」や「ブラウン」なども人気だった。
カラー展開
まずはカラーラインナップを確認しておこう。現行のN-BOXカスタムは下記の7色で展開されている。
通常版の「N-BOX」と比較して、男性的で落ち着いたトーンの色が多い。N-BOXが女性やファミリー層、N-BOXカスタムが男性をターゲットユーザーにしていることがよくわかる。
2トーンカラー
2トーンカラーもある。単色で展開されていないのは「ミラノレッド・ブラック」(赤系)だろうか。他は議論をシンプルにするため、白系、青系と同等と考えたい。
色の系統分類
調査するにあたって、ボディカラーを系統別に分類してみる。おおよそ下記の通り。
色系統 | N-BOX カスタムのカラー名 |
---|---|
黒 | クリスタルブラック・パール |
白 | プラチナホワイト・パール |
パール | |
青 | ブリリアントスポーティブルー・メタリック |
紫 | プレミアムベルベットパープル・パール |
赤 | ミラノレッド&ブラック(2トーン) |
茶色 | プレミアムグラマラスブロンズ・パール |
グレー | シャイニンググレー・メタリック |
シルバー | ルナシルバー・メタリック |
人気色を調査
人気色は新車販売時に多く出荷された車だろう。多く出荷された車は、中古車としても多く流通しているはずだ。そこで中古車の登録数を調べて人気色を推測してみる。
中古車の登録数
大手のカーセンサー、グーネット、そしてHONDAの公式中古車にて、現行の2017年以降のモデルを、調べれば傾向がつかめるはずだ。
N-BOX カスタム | カー | グー | 公式 | 合計 |
---|---|---|---|---|
黒 | 376 | 451 | 63 | 890 |
白 | 336 | 304 | 42 | 977 |
パール | 191 | 23 | 81 | |
青 | 52 | 78 | 22 | 152 |
紫 | 38 | 53 | 13 | 104 |
赤 | 41 | 49 | 11 | 101 |
茶色 | 15 | 72 | 8 | 95 |
グレー | 21 | 45 | 11 | 77 |
シルバー | 28 | 4 | 9 | 41 |
(調査日 2019年6月18日) 2017年形式のN-BOXカスタム
集計結果から、パールと白の合計 ①白系がもっとも多いとわかる。次に②黒、③青、以下は拮抗している。ただし在庫が多いだけで「売れ残っている」可能性も否定できない。
検索回数
そこでGoogleトレンドを使って検索回数を調べてみる。こちらで消費者の関心を探ることができるはずだ。ここで上位が本物の人気カラーだろうか。
N-BOXカスタムの中古車数の多い色に絞って、過去2年間の「WEB検索」と「画像検索」調べてみる。
しかし「N-BOX カスタム」で検索すると、十分なデータが出てこなかった。
そこで、「NBOX」とだけにして、ハイフンなしかつカスタム版ではない通常版を混ぜた検索で検討してみることにする。
出展:Googoleトレンド(調査日 2019年6月18日)検索ワードは「NBOX」とハイフン無し。
ウェブ検索では「パール」が多く、画像検索では「黒」が多いとわかる。注目したいのが画像検索で、画像検索の方がクルマ選びの際の消費者の関心を反映していると言えそうだ。従って、ここでは「黒」を勝者としたい。
念の為、「黒」と比較して、「青系」や「赤系」なども調査してみたい。
「赤」や「青」より「茶色(ブラウン)」が多いことがわかる。「紫」「グレー」などはデータがなかった。
人気色ランキング
以上を踏まえて『N-BOXカスタム』の人気色をランキングにしてみると下記の通り。
1位 黒系
2位 白系
3位 ブラウン系
4位 青系
5位 赤系
なお、同様の調査を通常版の「N-BOX」でも実施しているが、通常版ではピンクなどのカワイイ系の色も上位に来ていた。
対するN-BOXカスタムは硬派な色が上位になっている印象がある。カスタム版は通常版に比べて押し出し感の強いデザインのため、選ぶユーザーもどちらかというと男性が多く、ボディカラーにも男性的な色を求める傾向があると思われる。