今回はマツダのフラッグシップSUV『CX-8』について、おすすめグレードを調べてみた。
【ざっくり言うと…】
- 先進安全機能が充実した「プロアクティブ」以上がおすすめ。
- 大家族なら「7人乗り」。送迎車なら「6人乗り(2列目がキャプテンシート)」がおすすめ。
- 「Lパッケージ」はレザーシートが特徴。ゴージャス感あり。
- 4WDが欲しいが、実際は2WD(FF)も売れている模様。
グレード展開
詳しく見ていこう。まずはグレード展開を整理したい。現行モデルのCX-8は、下記のグレードがラインナップされている。エンジンはディーゼルの1種のみだ。
2.2L 直4 ディーゼルターボ
グレード名 | 駆動方式 | 乗員 | 新車価格 |
---|---|---|---|
XD | FF/4WD | 6人乗り/7人乗り | 319万/342万〜 |
XD プロアクティブ | FF/4WD | 6人乗り/7人乗り | 353万/376万〜 |
XD Lパッケージ | FF/4WD | 6人乗り/7人乗り | 395万/419万〜 |
2WD(FF)から4WDの差額は23万円程度だ。尚、燃費性能は全車ともJC08モードで約17.0km/Lと言ったところだ。
6人乗り/7人乗り
全車で「6人乗り」or「7人乗り」が選べるようになっている。違いは2列目シートだ。
2列目シートが独立した「キャプテンシート」なら6人乗り、つながった「ベンチシート」は7人乗りだ。
各グレードの違い
ベースグレードに対して、「プロアクティブ」⇒「Lパッケージ」とランクアップしていくイメージだ。
ベースグレード
ベースグレードのシートはブラックのクロス製だ。
プロアクティブ
プロアクティブはベースグレードに加えて先進安全機能が強化される。
- アダプティブ・LED・ヘッドライト
- アクティブ・ドライビング・ディスプレイ
- レーダー・クルーズ・コントロール
- レーンキープ・アシスト・システム
下記のような装備も標準となる。
- 19インチタイヤ(ベースグレードは17インチ)
- 内装のメッキ塗装
- フロント・コンソール・アームレスト
- ステアリングヒーター
- 運転席のパワーシート・ヒーター
Lパッケージ
こちらの大きな特徴はレザーシートだ。標準&プロアクティブが「ブラッククロス」に対して、こちらはブラックorホワイトのレザーシートとなり、内装の装飾もよりゴージャスになる。
その他、下記のような装備も充実する。
- ルーフレールが標準
- パワーリフトゲート
- 助手席6Wayパワーシート
- 2列目(キャプテンシート)中央にアームレスト付コンソールボックス
他にも細かな仕様違いがあるので公式サイトで確認しておこう。公式のスペック表が便利だ。
PDF:マツダCX-8 主要諸元表(スペック表)
http://www.mazda.co.jp/cars/cx-8/grade/?link_id=sbnv#cx-8
人気ランキング
車情報サイトの「オートックワン」では、どのグレードが人気なのかランキングを確認することができる。ランキング上位は下記の通りだった。
- 1位 XD 『プロアクティブ』(FF/7人乗り)
- 2位 XD 『通常』(FF/7人乗り)
- 3位 XD 『Lパッケージ』 (4WD/6人乗り)
- 4位 XD 『通常』(FF/6人乗り)
- 5位 XD 『プロアクティブ』 (4WD/7人乗り)
FF/4WD・6人/7人が混在していてわかりにくいが、印象としては「プロアクティブ」または「通常(ベースグレード)」。そしてFF(2WD)の人気があるように見える。手頃な価格帯のものだ。3位の『Lパッケージ』 (4WD/6人乗り)は最上級モデルだ。
参考:マツダ CX-8 価格・車種カタログ情報(オートックワン)
リセールバリュー
「価格.com」では買取価格・下取り相場をざっくり確認することができるが、CX-8の場合は新しい車種なのでデータがなかった。
しかし、今後の自動車のトレンドを考えると先進安全機能の充実は必須条件となるため、やはり「プロアクティブ以上」の方がリセールバリューは良いのではないかと考える。
専門家のオススメ
モータージャーナリストの佐野弘宗さんは、雑誌でCX-8のグレードについて、下記をオススメしている。
- 『プロアクティブ』が先進安全機能強化・アダプティブLEDヘッドライト・電動シート(ヒーター付き)となるのでお買い得感あり。
- 4WDはトルクを4輪に分散してくれる。トータルでの乗り心地や操縦性でも4WDがFFよりわずかに印象が良い。
参考:2018-2019年 国産&輸入SUVのすべて (モーターファン別冊)
個人的な見解
CX-8は、国内ではミニバンの対抗車としても期待されている車である。特に「Lパッケージ」は内装がゴージャスで、アルファードやヴェルファイアなどとも対抗できそうだ。送迎車として考えている場合は「Lパッケージ」は価値がありそうだ。
一方で「ベースグレード」や「プロアクティブ」でも十分に素敵な内装となっている。ファミリーカーとして利用する場合はこちらで十分だろう。「7人乗り」なら大雑把に乗れるし、4人家族とかなら「6人乗り」を選べばゆったり乗れる。
アウトドアに出かけたり雪が積もる地域ならば4WDは欲しい気がする。リセールバリューやコスパを考えた場合は、先進安全機能が充実した「プロアクティブ」が最も狙い目な気がする。