今回は日産自動車の2018年度「中間決算」について、グローバル販売台数などに焦点を当てて振り返ってみたい。
グローバル販売台数
上期のグローバルの販売台数(6ヶ月間累計)は、対前年比でマイナス1.8%の減少だった。地域別では中国やアジア市場でプラスとなったが、北米や欧州市場でマイナスとなっている。
日本
地域別に見てみよう。日本の販売台数は対前年比0.5%と微増。「リーフ」「ノート e-POWER」「セレナ e-POWER」などが販売に寄与したようだ。確かに売れているイメージだ。
中国
中国市場では前年比10.7%の増加。貢献車種として「エクストレイル」や「シルフィ」などがあげられている。
北米
北米市場は前年比9.1%減少と苦戦したようだ。「ローグ」「新型アルティマ」などは好調なようだが。
欧州
欧州市場では、ロシアで販売を伸ばしたが、ロシアを除く欧州で14.3%減少と苦戦した。なお、欧州で比較的売れている「キャシュカイ」は、一回り小さなエクストレイルといったイメージだ。
その他
その他市場では、中南米とアフリカで販売を伸ばしている。販売貢献車に「キックス」「パトロール」などのSUVがあげられている。
まとめ
日本ではコンパクトカーの「ノート」、ミニバンの「セレナ」、電気自動車の「リーフ」と各ジャンルでバランスよく売れているイメージだ。SUVの「エクストレイル」も堅調と聞く。セダンの印象はないが、それはグローバル共通で世界の各地域でクロスオーバーSUVの人気が高いと言えそうだ。
販売台数においては、北米や欧州で苦戦している点が他の日本車メーカーと同様の傾向だ。ただし日産の場合は中国市場での伸びが目立った。
収益面では、2018年度上期(6ヶ月累計)は売上高、営業利益とも前年度を下回っており、通期でも前年度を下回る見通しだった。
https://www.nissan-global.com/JP/IR/LIBRARY/YEARS/