現在放送中のドラマ『イノセンス 冤罪弁護士』が、『99.9 刑事専門弁護士』に似ているという声がネット上で相次いでいる。
そこで今回は両ドラマの制作陣を調べてみた。すると、あのドラマとの意外な共通点が見つかった。
『イノセンス』と『99.9』の主な共通点
『イノセンス』が『99.9』に似ている、パクリという声がツイッター上にあふれている。
イノセンスはめっちゃ99.9%感ある
申し訳ないけどやっぱり99.9と比べてしまう、、ごめんやけど、
実際に視聴すると、確かに似ている。
主な共通点として、下記の点が挙げられる。
- 冤罪事件をテーマとしている
- 被疑者&弁護士 vs 検察
- 型破りな弁護士が主人公
- 小言が多い若手弁護士がヒロイン
- 優秀なパラリーガルがいる
- 採算度外視の検証で事務所の経営を圧迫
- 企業法務部門はお金大好き
- 主人公のバックグラウンドに父の影響※(※ただし『イノセンス』の場合は父が検察のトップ(冤罪を生む側)、『99.9』の場合は父が冤罪の被害者)
そこで、ドラマに関わる人物で共通点がないか?制作陣を調べてみた。
制作スタッフ比較
タイトル | 『イノセンス冤罪弁護士』 | 『99.9 刑事専門弁護士』 (SeasonⅠ、SeasonⅡ) |
---|---|---|
放送局 | 日本テレビ | TBS |
主演 | 坂口 健太郎 | 松本 潤 |
その他キャスト | 川口春奈、趣里、藤木直人、市川実日子 ほか | 榮倉奈々、木村文乃、香川照之、片桐仁、岸部一徳、青木崇高 ほか |
脚本家 | 古家 和尚 | 宇田 学 |
プロデューサー | 池田健司(チーフ) 荻野哲弘、尾上貴洋、本多繁勝(AXON) | 瀬戸口 克陽 東仲 恵吾 |
ディレクター(演出) | 南雲 聖一、丸谷 俊平 | 木村☺︎ひさし、岡本 伸吾 |
協力 | AXON(制作会社) | 蒔田 光治(トリック監修) |
制作陣に共通点は無しだ。
脚本家に着目
ドラマ作品に最も影響するのは脚本家の仕事だ。『イノセンス 冤罪弁護士』の脚本をしている古家和尚さんが過去に手がけた作品をチェックして見よう。
- ハゲタカ (2018年、テレビ朝日)
- 明日の約束(2017年、関西テレビ)
- ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子(2016年、関西テレビ)
- スミカスミレ 45歳若返った女(2016年、テレビ朝日)
- ...多数あるため中略
- ガリレオ(2007年)
ガリレオ!
過去に福山雅治が主演する『ガリレオ』を手がけていた。どうやらメインライターではなく、複数いる脚本家の中の一人として関わったようだが、実は『イノセンス』と『ガリレオ』が似てると指摘しているTwitterユーザーもいた。
たしかに、科学的なアプローチで事件の真相を解き明かす点は共通だ。以外な共通点が見つかった。
結局『イノセンス』と『99.9』に共通点はなく、全く異なる制作陣で作られている。単に似ているというだけだろう。
では、パクリなのか?
それもないだろう。ドラマ制作には非常に多くのスタッフが関わっている。現場レベルでは当然ながら「パクリはまずい」「パクリにならないように」と議論がなされているはずだ。全く違ったアプローチで信念を持って制作しているに違いない。
あとは視聴者の評価だ。今後のドラマ展開と視聴者の反応に注目したい。